記事詳細 1件表示

「紅白歌合戦」を検索の世界から見る

2009年1月 8日 11:45

こんにちは、検索ランキングのイケミーです

毎年行われる、おおみそか最大のイベントと言えば?? そう、「紅白歌合戦」ですよね。
2008年は第一部の視聴率が35.7%、第二部が42.1%を記録しそれぞれ昨年より上昇。国民的イベントとしての存在感を見せ付ける結果となりました。また、アーティスト別では「羞恥心」が瞬間最高視聴率47.8%を記録しトップに。まさに、日本中のお茶の間がテレビにくぎ付けとなった一日ですね。

さて、日本国民の多くがテレビに熱中するというこのビッグイベントにおいて、
ネットの検索の世界は一体どうなっていたのか、気になりませんか?
さっそく調査してみました!

まずは単純に紅白歌合戦の放送時間中の「紅白歌合戦」検索数推移からチェック。

紅白放送時間帯(19:20~23:45)における「紅白歌合戦」の検索数推移

紅白放送時間帯(19:20~23:45)における「紅白歌合戦」の検索数推移

19時20分より放送が始まった紅白歌合戦は19時30分ごろに検索のピークを迎え、あとは放送終了の23時45分まで右肩下がりのグラフを描いています。紅白歌合戦の視聴率は後半になればなるほど右肩上がりで上昇する傾向にあるようですので、まさに相反する関係にあると言えますね。
つまり、番組が始まる前や始まった直後に非常に多くの人が「紅白歌合戦」というワードを検索して何かを調べ、あとはネットではなくテレビに集中して過ごしているという人が多いと思われます。

では、みなさん「紅白歌合戦」という検索をして何を知りたいのでしょうか?

これは「紅白歌合戦」とともに検索された第二ワードランキングから読み取ることができます。

2008年12月31日の「紅白歌合戦」の第二ワードランキング

2008年12月31日の「紅白歌合戦」の第二ワードランキング

ほぼすべてのワードが、出演者のリストや歌の順番を知りたいという欲求で埋め尽くされていますね。
以上により、
「紅白の放送直前、もしくは直後にインターネットで出場者リストや曲順をチェックし
あとはその情報を元に紅白を視聴する」
というのが、大雑把ではありますが、ネット利用者の2008年おおみそかのメジャーな過ごし方と推察できるのではないでしょうか。

さて、上記の「紅白歌合戦」検索数推移グラフですが、
一見すると単純な右肩下がりだけのグラフのように見えますが、よくよく見ると、所々大きく検索数が急減しているポイントがあることがわかります。

検索数が急減しているポイント

このポイントと、紅白歌合戦での瞬間最高視聴率などのニュース記事を比較してほしいのですが、
それぞれ○で囲んだポイントが、紅白歌合戦では

1 : 19:37 IKKOやはるな愛の応援による美川憲一
2 : 19:55 藤岡藤巻と大橋のぞみ
3 : 20:38 ブラジルからの中継&宮沢和史 in ガンガズンバ&ザ・ブーム
4 : 22:30 羞恥心が熱唱

といった場面であり、検索数が急減しているポイントの多くがニュース記事で解説されている視聴率盛り上がりポイントと一致しています。まさにテレビの前から動けない状態がそのままグラフとして現れているのではないでしょうか。「テレビにくぎ付けになるとネットを利用しなくなる」ということ自体は想像に難くありませんが、実際にグラフとして見て取れるというのは非常に興味深いことです。

さらにこの、「テレビに熱中すると検索が減る」という話を進めてみると、実は紅白歌合戦そのものが検索全体にも大きな影響を及ぼしているということがわかりました。

検索数ランキング1位の常連ワードである「YouTube」。
このワードの平均的な24時間検索数推移グラフは下のような曲線を描きますが、

よくある「YouTube」の検索数推移グラフ

よくある「Youtube」の検索数推移グラフ

12月31日のグラフを見てみると、

12月31日の「YouTube」の検索数推移グラフ

12月31日の「Youtube」の検索数推移グラフ

明らかに紅白歌合戦の放送時間帯において極端な検索数の減少が見てとれます。もちろん12月30日や1月1日でもこのようなグラフになることはありません。12月31日特有の、「紅白降下効果」と名付けてもよいほどの現象なのです。
ネットとテレビは当然のことながら同時に利用することが難しいため、日本中がテレビにくぎ付けになってしまう紅白歌合戦というイベントは、ネット全体のデータの流れにも大きな影響を与えていると考えられます。

さて、次に紅白出場歌手別検索数ピーク比較を見ていきましょう。
出場歌手の検索数とはほとんどの場合が以下のような極端なグラフを描きます。

紅白歌合戦放送時間帯の「aiko」の検索数推移グラフ

紅白歌合戦放送時間帯の「aiko」の検索数推移グラフ

グラフで極端に跳ねている部分、ほとんどの人はすぐに想像がつくと思いますが、紅白歌合戦に登場した瞬間です。つまり画面に登場し、「この人について知りたい!」と思った人が多ければ多いほど、グラフの頂点は高くなるのだと思われます。
検索数ピークの比較とは、このグラフの頂点の高さを比較したものです。

赤組
赤組

白組
白組

※複数歌手名での登録はそれぞれの検索数を合算
※検索のゆらぎを合算
※計測は1分単位の計測である

表を見ると、全体を通して「青山テルマ feat.SoulJa」だけがずば抜けて急上昇しています。
赤組で「そばにいるね」を歌った彼女ですが、たしかにブログ検索などで調べてみても、青山テルマの曲の評判は高く、さらに、序盤にジブリの歌を歌ったことも、「この人、いったい誰?」と気になるきっかけを作った様子。

ただし、この表を見て単純に「つまり、紅白歌合戦で一番注目度が高かったのは青山テルマである」といえるかというと、そういうわけでもありません。なぜなら、前述したようにテレビに没頭しているときはネットを利用しないためです。さらに、すでにその人について十分な知識を持ち合わせている場合も検索はしないはず。ほかにも計測タイミングやユーザーによって検索行動に移行するまでの所要時間に差があること、もちろん曲名で検索する場合もあると思いますので、グラフそのものが正確なものとは言えませんが、もしも注目度=検索数となるのならば、瞬間最高視聴率を獲得した「羞恥心」が上の表でもトップになるはずです。しかし、実際はそうではありません。多少テレビから目を離せる余力(動けないほどくぎ付けにならない)を残しつつ、この人について知りたいと思わせる情報欲喚起との絶妙のバランスの折り合い位置にあったのが、青山テルマだったということではないでしょうか。

国民的イベント紅白歌合戦をこうしてインターネットの視点から観察してみるのも、いろんな発見があり面白いですね。それでは、また。

カテゴリー:Yahoo!検索

当ブログについて

Yahoo!検索スタッフブログは、Yahoo!検索の新しいサービスのお知らせ、検索データの分析レポート、検索関連の読み物コンテンツ情報などをお届けしています。

ブログ内を検索

ページのトップへ

ブログトップ > 「紅白歌合戦」を検索の世界から見る