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Web Trend Map4をいただきました。

2009年8月 7日 17:00

Yahoo!検索プロジェクトの中野です。

先日、社外で行われたセミナー後のパーティーで、Information Architectsという会社の方とお話しする機会がありました。インタラクティブ・ブランドの企画、構築、運営という、デザインの中でもインタラクティブという部分に着目し、特化した会社です。

主にクライアントワークを手がけているのですが、自主制作として、「Web Trend Map」という地図を作成しています。
こちらは、ウェブ業界の主だった企業やサービスを、東京の地下鉄をモチーフにした路線図に配置して、特徴や流れを可視化するという、非常に興味深い試みです。

Web Trend Mapは、最初のバージョンから数えて、2009年でVersion 4になりますが、そのVersion 4になるWeb Trend Map4を、先方のご好意により、いただけることになりました。


Web Trend Map


Yahoo! JAPANもマッピングされています!


Web Trend Map


このWeb Trend Mapは、路線図という身近なメタファーを用いることで、「業界の位置関係」という、概念的な関係を理解しやすい形で提示しています。

業界を俯瞰(ふかん)する可視化のアプローチとしては、シリコンバレーの企業を一覧できるSilicon Valley Mapがありますが、Silicon Valley Mapが実際の位置関係に重きを置いているのに対して、Web Trend Mapは、サービスや企業を「Application」「Publishing」「News」といったカテゴリで分類し、配置を行っています。

そして、分類軸を路線に見立て、それぞれのサービスや企業を駅に見立てて配置することで、カテゴリ内での相関関係を表すと共に、複数の特徴を持ったサービスや企業を、複数の路線が交わる駅に配置することで表現しています。
このように、分類軸を路線に見立てることにより、複数の分類軸を並列させることが可能になると共に、それぞれの相関関係も併せて表しているようにも見えます。
東京の複雑な地下鉄網を逆手に取った、非常に秀逸な方法であると思います。

また、身近なメタファーのため、見る人がそれぞれの土地や路線が持っている雰囲気をオーバーラップさせやすく(実際、配置の際に多少考慮していると思われます)、親近感を持ちやすいというのも、試みとしては成功しているように見えます。
特に、首都圏に住んでいる私たちが見ると、実際の土地の様子や雰囲気をすぐ思い浮かべることができるため、「ここにこのサービスを持ってきたのか」といった、意外感や納得感を抱きながら地図を眺められます。

ウェブの情報設計の領域では、インターフェースやナビゲーションといった要素と情報が混在したり、一つの要素が情報とナビゲーションを兼ねる事が多いため、ひとつのルールでサイトを整理するというよりは、両方が成立する妥協点を目指して要素や用途の調整を行うという、ある種泥臭い作業が多くなりがちですが、このWeb Trend Mapは、情報の可視化という手段にフォーカスを絞った上で、初めに立てたデザインコンセプトを貫いて作成を行っているように見えるため、清々しささえ伺えるデザインになっています。


私や私が所属するチームのデザイナーは、普段ウェブの検索インターフェースを専門分野にしているので、このような印刷媒体の設計やデザインを行う機会はほとんどありませんが、可視化や情報設計という、職種という領域では同じ領域で作業を行っている人間として、今後、今よりもよりよいインターフェースを作って行くために、より精進していこうと思いました。

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